最終更新日:2026年2月17日
ブラックトライアングルの原因とは?できる仕組みと対処法について解説

「歯と歯茎の間に黒い隙間ができてしまった」
「矯正治療をしたら歯茎が下がった気がする」
「矯正治療をしたら歯茎が下がった気がする」
歯と歯の間にある黒い三角形が気になっていませんか?

ブラックトライアングルとは、歯と歯茎の間にできる三角形の隙間のことです。見た目だけでなく食べ物が詰まりやすくなる原因にもなります。
残念ながら一度できたブラックトライアングルは自然には治りませんが、適切な治療を行えば目立たなくすることは可能です。
そこで本記事では、ブラックトライアングルができる5つの原因や治療法、予防策まで解説します。

歯科技工士
栗城 大知
東北歯科技工専門学校を卒業後、アライン・テクノロジー・ジャパン・トリート合同会社にて矯正シミュレーション作成に従事し、社内トップ1%のの成績を収める。その後、Oh my teeth導入クリニック理事長の熱意と実力、経営陣のビジョンに惹かれ、スカウトを経てOh my teethへ参画。確かな技術と経験をもとに、高品質な矯正シミュレーションの作成を担う。
目次
- ブラックトライアングルとは歯と歯茎の間にできる黒い三角形の隙間
- 歯科医師に聞く!ブラックトライアングルができる5つの原因
- 原因①:加齢による歯槽骨と歯茎の退縮
- 原因②:歯周病の進行による歯肉と骨の破壊
- 原因③:間違ったブラッシングと歯間ケアのダメージ
- 原因④:歯科矯正によるもの
- 原因⑤:生まれつきの歯の形と骨・歯茎の厚み
- ブラックトライアングルは治療すべき?
- 治療が必要なケース
- 様子見でOKなケース
- 【歯科医師監修】ブラックトライアングルの治療法5選
- 治療法①:IPR(ストリッピング)
- 治療法②:ダイレクトボンディング
- 治療法③:ラミネートベニア・クラウン
- 治療法④:歯肉移植(CTG)
- 治療法⑤:ヒアルロン酸注入
- ブラックトライアングルを予防する3つの習慣
- ブラックトライアングルに関するよくある質問
- Q1.ブラックトライアングルは矯正の失敗ですか?
- Q2.ブラックトライアングルがあると歯がグラグラしますか?
- Q3.自分でブラックトライアングルを治す方法はありますか?
- Q4.何歳からブラックトライアングルができやすくなりますか?
- ブラックトライアングルの原因を正しく理解し適切な対処を
ブラックトライアングルとは歯と歯茎の間にできる黒い三角形の隙間

ブラックトライアングルとは、隣り合う歯と歯茎の間にできる三角形の隙間のことです。歯科用語では「歯間鼓形空隙(しかんこけいくうげき)」や「下部鼓形空隙(かぶこけいくうげき)」とも呼ばれます。
下の前歯にできやすいのが特徴で、軽度の場合は隙間が1mm程度。笑ったときに少し気になるかな、という程度で他人からはほぼ目立ちません。
中等度になると隙間が2〜3mm程度に広がり、食べ物が詰まりやすくなることがあります。鏡でチェックするとはっきり確認できるレベルです。
重度では3mm以上の隙間ができ、口元の印象に影響が出ることも。食事のたびに食べかすが詰まるストレスを感じる方もいらっしゃいます。
歯科医師に聞く!ブラックトライアングルができる5つの原因

「ブラックトライアングルって、そもそもなんでできるの?」
そんな疑問を、現役の歯科医師に直接聞いてみました。ここからは、5つの主な原因をひとつずつ解説していきます。
原因①:加齢による歯槽骨と歯茎の退縮
年齢を重ねると、肌や筋肉だけでなく、お口の中も少しずつ変化していきます。歯を支えている骨(歯槽骨:しそうこつ)や、その上を覆う歯茎も例外ではありません。
30代後半から50代にかけて歯槽骨の高さが低くなり、それにともなって歯茎が下がってくることがあります。ただし、これは身体の自然な変化のひとつ。過度に心配する必要はありません。
原因②:歯周病の進行による歯肉と骨の破壊
歯周ポケットに潜む細菌が炎症を引き起こすと、歯茎だけでなく、その下の歯槽骨まで破壊されてしまいます。骨が吸収されれば、当然その上にある歯茎も下がり、歯と歯の間に隙間が生まれます。
治療前は炎症で歯茎が腫れてふくらんでいた状態が、治療によって引き締まり、健康的になった結果、もともとあった隙間が見えるようになるからです。
「歯茎の状態は良くなったのに、隙間が目立つようになった」という方は、このパターンかもしれません。
原因③:間違ったブラッシングと歯間ケアのダメージ
歯と歯茎の境目の汚れを落とそうと、力を入れてゴシゴシ磨いていませんか?
歯茎は繊細な組織です。強い圧力で何年も刺激を受け続けると、少しずつ後退してしまうことがあります。
また、サイズの合わない歯間ブラシを無理やり押し込んだり、フロスを強く歯茎に当てすぎたりすることも、歯茎を傷つける原因になります。
原因④:歯科矯正によるもの
歯が移動するとき、骨は「溶かして作る」というサイクルを繰り返しています。
強い力で急激に歯を動かすと、このサイクルが追いつかず、新しい骨が十分に作られないまま歯茎だけが下がってしまうことがあります。
もうひとつの理由は、歯の重なり部分の骨の不足です。歯が重なって生えている場所では、歯槽骨が十分に発達していないことがあります。矯正で歯を正しい位置に並べると、骨が少ない部分に歯が移動することになり、治療後に歯茎が下がって隙間が生じることがあります。
原因⑤:生まれつきの歯の形と骨・歯茎の厚み
ブラックトライアングルのできやすさには、生まれ持った歯の形も大きく影響しています。
根元に向かって細くなる三角形型の歯は、隣の歯との接触面積が小さいため、わずかな歯茎の退縮でも隙間が目立ちやすくなります。日本人の前歯はこのタイプが多いと言われています。
また、骨や歯茎の厚みにも個人差があります。もともと骨が薄い方や歯茎が薄い方は、ブラックトライアングルが生じやすい傾向にあります。
ブラックトライアングルは治療すべき?

ブラックトライアングルの問題点は、食べかすや歯垢がたまりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。食後に毎回つまようじが必要になるストレスを感じる方もいますし、口臭の原因になることも。
とはいえ、すべてのブラックトライアングルに治療が必要というわけではありません。状況に応じて判断することが大切です。
治療が必要なケース
以下のような状態であれば、歯科医院での相談をおすすめします。
- 食事のたびに食べ物が詰まり不快感が続いている場合
- 口臭が気になる場合
- 以前より歯茎の調子が悪い気がする場合
- 見た目が気になって人前で笑うことに抵抗を感じる場合
様子見でOKなケース
軽度のブラックトライアングルで審美的に気にならず、食べ物も特に詰まらない、健康面にも影響がないという場合は、無理に治療する必要はありません。
ただし、状態が悪化していないか定期的にチェックすることは大切です。歯科検診の際に確認してもらい、経過観察を続けましょう。
「矯正治療に興味はあるけれど、ブラックトライアングルができたらどうしよう」と不安を感じている方は、まず相談してみることをおすすめします。
Oh my teethでは、最短30分の無料診断で、あなたの歯並びの状態やブラックトライアングルのリスクについて、3Dスキャンを用いて確認することができます。
通院は最低限、LINEでのサポートも充実。矯正治療に関する疑問や不安を、まずは気軽に相談してみてください。
【歯科医師監修】ブラックトライアングルの治療法5選
ブラックトライアングルは自然に治ることはありませんが、治療によって目立たなくすることは可能です。
「どんな治療法があるの?」「自分に合った方法は?」
そんな疑問を歯科医師に聞いてみました。ここでは代表的な5つの治療法をご紹介します。
治療法①:IPR(ストリッピング)
IPRは、歯の側面をわずかに削り、形を整える方法です。削る量は1か所あたり約0.2〜0.5mm程度で、エナメル質の厚み(1〜1.5mm)の範囲内なので痛みはほとんどありません。
歯は根元に向かうほど細くなる三角形の形をしているため、隣り合う歯を少し削って四角形に近づけてから寄せることで、隙間を閉じることができます。
矯正治療中に同時に行えるのが大きなメリットです。
治療法②:ダイレクトボンディング
歯科用のコンポジットレジンを使って、歯の形を少し大きくしながら隙間を直接埋める方法です。ハイブリッドセラミックを用いることもあります。
魅力は1回の治療で完了できること。歯を削る量も最小限で済みます。ただし、レジンは経年により変色したり、摩耗したりすることがあるため、数年ごとにメンテナンスが必要になることもあります。
着色しやすい飲食物(コーヒー、紅茶、カレーなど)を好む方は、その点も考慮しておくとよいでしょう。費用は1本あたり2万〜5万円程度が目安です。
治療法③:ラミネートベニア・クラウン
ラミネートベニアは歯の表面を薄く削り、セラミック製の薄い板を貼り付ける方法です。
セラミックは変色しにくく、耐久性にも優れています。しかし、歯を削る量がダイレクトボンディングより多いことがデメリット。一度削った歯は元には戻らないため、慎重に検討する必要があります。
治療法④:歯肉移植(CTG)
CTGは、主に上あごの天井部分から健康な歯茎を採取し、歯間乳頭が不足している部分に移植する外科的な治療法です。歯周病や加齢によって歯茎が大きく退縮している場合に有効な方法です。
自分自身の組織を使うため拒絶反応の心配がなく、根本的な改善が期待できます。
また、移植した歯肉が完全に歯間乳頭として再建されないケースもあり、期待した効果が得られない可能性もあります。
治療法⑤:ヒアルロン酸注入
歯間乳頭の部分にヒアルロン酸を注入し、ボリュームを出すことで隙間を目立たなくします。
手軽に受けられ、ダウンタイムも少ないのがメリットです。しかし、ヒアルロン酸は体内で徐々に吸収されるため、効果は永続しません。半年〜1年程度で元に戻ることもあり、維持するためには定期的な再注入が必要になります。
ブラックトライアングルを予防する3つの習慣
まだブラックトライアングルがない方、軽度の方向けに、悪化を防ぐためのセルフケア方法を紹介します。

ケアは大切ですが、間違った方法は逆効果です。ブラシを歯や歯茎に強く押し当てると、かえって歯茎を傷つけ、退縮の原因になります。
歯ブラシを持つときは、鉛筆を持つような「ペングリップ」がおすすめです。毛先が広がるほど押し付けていたら力の入れすぎのサイン。やさしく小刻みに動かすだけで、汚れは十分に落ちます。
歯間ブラシは、スーッと抵抗なく入り、軽く歯面に触れる程度のサイズが適切です。フロスも同様に、歯茎に強く押し込むような使い方は避けましょう。
そして、歯周病予防こそが、ブラックトライアングル予防の要です。3〜6ヶ月に一度の定期検診とクリーニングを受けることをおすすめします。
ブラックトライアングルに関するよくある質問

最後に、ブラックトライアングルについてよく寄せられる質問にお答えします。
Q1.ブラックトライアングルは矯正の失敗ですか?
いいえ、矯正の失敗ではありません。
矯正治療によって歯が正しい位置に並ぶと、治療前は歯の重なりや歯肉の腫れによって隠れていた歯間の隙間が、見えるようになることがあります。
Oh my teethでは、治療計画の段階でこうしたリスクを評価し、必要に応じてIPR(歯の形態修正)や歯の位置コントロールを行い、ブラックトライアングルを最小限に抑えるよう努めています。
Q2.ブラックトライアングルがあると歯がグラグラしますか?
通常、ブラックトライアングルがあるだけで歯がグラつくことはありません。歯がグラグラする原因の多くは、歯周病によって歯槽骨が吸収されたケースです。
加齢や矯正治療によるものであれば、直接影響することはほとんどありません。
Q3.自分でブラックトライアングルを治す方法はありますか?
残念ながら、セルフケアでブラックトライアングルを治すことはできません。一度下がった歯茎や骨は、自然には回復しないからです。
ただし、正しいケアを続けることで悪化を防ぐことはできます。これ以上進行させないためにも、適切なブラッシングと定期検診を心がけましょう。
Q4.何歳からブラックトライアングルができやすくなりますか?
個人差はありますが、一般的には30代後半〜40代以降に目立ちやすくなると言われています。歯周組織の加齢変化がこの年代から始まることが多いためです。
ただし、若い方でも矯正治療後やもともとの歯の形によってブラックトライアングルが生じることがあります。
ブラックトライアングルの原因を正しく理解し適切な対処を

ブラックトライアングルは、加齢、歯周病、不適切なブラッシング、あるいは矯正治療や生まれつきの歯の形などで発生します。
一度下がってしまった歯茎や骨を自然に元に戻すことはできませんが、IPRやダイレクトボンディング、ヒアルロン酸注入などの治療によって、隙間を目立たなくすることは十分に可能です。
見た目の問題だけでなく、食べ物が詰まりやすくなることで虫歯や歯周病のリスクを高める可能性もあるため、放置せずに適切なケアを行っていきましょう。
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